エアコンをつけるとジメジメ?湿度戻りの原因と快適化する対策術
初夏の蒸し暑さや梅雨の湿度戻り対策を行う上で、多くの家庭が陥るのが「除湿モード(ドライ)」の選択ミスである。市販されているエアコンの除湿機能には、大きく分けて「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類が存在するが、その挙動の違いを正確に把握しているユーザーは決して多くない。
弱冷房除湿との違いを端的に言えば、空気を冷やしながらそのまま吹き出すか、温め直してから吹き出すかという点にある。弱冷房除湿は、その名の通り「ごく弱い冷房」をかけ続けることで水分を奪う仕組みだ。そのため、真夏のように外気温が35度を超える猛暑日であれば部屋が温まり続けるためサーモオフしにくいが、梅雨時や初夏、あるいは外気温が25度前後の夜間に稼働させると、わずか数分で部屋が設定温度に達してしまう。
室温が下がれば当然エアコンはサーモオフへと移行し、先述した結露水の再蒸発がスタートする。つまり、湿度を下げたくて弱冷房除湿を選んでいるにもかかわらず、皮肉にもサーモオフを誘発して湿度を75〜80%近くまで押し上げてしまうのである。
このジレンマを根本から解決するのが再熱除湿機能である。再熱除湿は、熱交換器で限界まで冷やして水分を絞り取ったカラカラの空気を、内部ヒーターや室外機の排熱を利用して「室温と同じ温度まで温め直して」から室内に戻す技術だ。室温を下げないため、部屋が冷えすぎてエアコンがサーモオフすることが原理的に起こらない。肌寒さを一切感じさせずに湿度だけを40〜50%台まで強力に落とし込めるため、梅雨時や就寝時の湿度管理において極めて有効な選択肢となる。