【検証】なぜ日本人は「紙」を買い占めるのか?オイルショック騒動から半世紀、2026年のSns社会とサプライチェーンの「不都合な真実」

【検証】なぜ日本人は「紙」を買い占めるのか?オイルショック騒動から半世紀、2026年のSns社会とサプライチェーンの「不都合な真実」について詳しく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

この騒動を増幅させた最大のファクターは、皮肉にも当時のマスメディアであった。

連日、ニュース番組や新聞の紙面を飾ったのは「買い漁る主婦たちの必死な顔」や「がらんとしたスーパーの棚」の写真だった。報道は事実を伝えているつもりでも、視聴者にとっては「今すぐ買いに行かなければ我が家の紙がなくなる」という強烈な行動インセンティブとして作用した。

さらに、行政の対応の後手に回る姿勢が火に油を注ぐ。通産省は行政指導による価格抑制や出荷調整を図ったが、政府が動けば動くほど「やはり事態は深刻なのだ」という逆効果を生む結果となった。市場の混乱を沈静化させるため、国民生活安定緊急措置法などの法整備が進められたものの、一度火がついた集団心理を鎮火させるには数ヶ月の時間を要した。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。