ネガティブな座右の銘が心を救う?絶望から生まれる最強の生存戦略
こうした「逆説的思考」の有効性は、アカデミアの世界でも実証されている。日本心理学会などで研究が進む「防衛的悲観主義(Defensive Pessimism)」は、あらかじめ最悪のシナリオを想定することで不安をコントロールし、本番でのパフォーマンスを高める心理メカニズムだ。
さらに、現代の心理療法として広く定着している認知行動療法においても、湧き上がるネガティブな感情を無理に消し去るのではなく、「ただ客観的に受け入れる」アプローチが重視される。あえてネガティブな座右の銘を持つ行為は、自分のネガティブな感情に対する耐性を高め、感情の乱高下を防ぐ認知行動療法的なセルフケアとして機能しているのだ。