「ブックオフなのに本ねーじゃん」は現実だった?本を売らない店舗が急増する裏で起きている、令和の買い取りバブルと生存戦略のリアル
そもそも、私たちが紙の本を読まなくなったという根本的な問題がある。スマートフォンやタブレットの普及、サブスクリプション型読書サービスの定着により、「わざわざ古本屋に行って100円の立ち読み本を探す」という行動自体が前時代の遺物となった。紙の書籍の流通量そのものが減れば、当然、買い取りに持ち込まれる本の数も減る。仕入れが細れば、棚を維持することはできない。
結果として、店舗側は「売れないし集まらない本」のスペースを削り、別の商材に割り振らざるを得なくなった。かつて100円コーナーで山積みになっていたライトノベルや実用書は姿を消し、今や店舗に残されているのは、電子化されていない専門書や、インテリアとしての価値を持つ大判の画集など、ごく一部の「物質としての魅力」を持つ本だけになりつつある。