鼻血がよく出るのはなぜ?放置厳禁の危険な病気サインと対処法を徹底解説
鼻血の発生パターンは、年齢層や基礎疾患の有無によって大きく特徴が異なります。子供と大人では警戒すべきリスクの質が全く異なるため、状況に応じた見極めが求められます。
鼻血がよく出る子供の理由と発育上の特徴
幼児期から学童期の子供は、大人に比べて鼻血を頻繁に出します。鼻血がよく出る子供の理由のほとんどは、鼻粘膜が未発達で非常にデリケートである点に起因します。血管を取り囲む組織が柔らかく、少し指を入れたりうつ伏せで寝返りを打ったりしただけでも出血に至ります。また、小児は風邪を引きやすく、アレルギー性鼻炎を併発している割合も高いため、かゆみから無意識に鼻を強くこすってしまう行動パターンが出血の直接的な引き金になります。
鼻血がよく出る大人の病気と血管障害のリスク
一方、中高年以降において鼻血がよく出る大人の病気として最も警戒すべきは、鼻血と高血圧の関係です。慢性的な高血圧や動脈硬化が進行していると、血管の弾力性が失われて脆くなります。血圧が高い状態では、一度血管が破れると勢いよく噴出するように出血し、自力での止血が極めて困難になります。特に鼻の奥深くにある太い動脈(蝶口蓋動脈など)から出血する「後方出血」は成人に多く、血液が喉へと大量に流れ込む危険な状態を引き起こします。
さらに、心筋梗塞や脳梗塞の予防・治療のために「抗血栓薬(抗凝固薬・抗血小板薬など、いわゆる血液をサラサラにする薬)」を服用している高齢者の場合、通常の圧迫止血では血小板の凝固反応が機能しづらく、出血が長時間止まらなくなる傾向があります。
片方だけ鼻血が出る理由と潜む腫瘍性病変
「いつも決まって左側(または右側)だけから出血する」というケースにも注意が必要です。片方だけ鼻血が出る理由としては、鼻中隔が極端に曲がっている「鼻中隔彎曲症」により、片方の粘膜だけが気流の摩擦や乾燥を受けやすくなっている構造的問題が考えられます。しかし、中高年で片側からの出血が数週間にわたって続き、鼻づまりや悪臭を伴う場合は、上顎洞癌や副鼻腔乳頭腫といった鼻腔・副鼻腔腫瘍の初期兆候である可能性も排除できません。
白血病や血液疾患の初期症状としての警告
極めて重篤なケースとして、白血病や血液疾患の初期症状として鼻血が現れるパターンがあります。血液中の血小板は出血を止める要となる成分ですが、白血病、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などの疾患を発症すると、血小板数が著しく減少します。その結果、鼻血が止まりにくくなるだけでなく、歯茎からの出血、ぶつけた覚えのない青あざ(紫斑)の多発、微熱や倦怠感が同時に生じます。