名曲『サライ』誕生の舞台裏と24時間テレビが繋ぐ感動の記憶
サライが持つ最大のドラマツルギーは、過酷な24時間マラソンに挑むランナーのラストスパートと重なり合う瞬間に極まる。汗と疲労にまみれ、限界を超えながら一歩ずつゴールを目指すランナーの姿と、大合唱のサビが交錯するとき、画面越しにも鳥肌が立つほどのカタルシスが生まれる。
歴代のランナーたちがどれほどこの歌に救われ、最後の力を振り絞ってきたかは計り知れない。会場全体が揺れるような合唱と、沿道やテレビの前で見守る人々の祈り。あの高揚感は、綿密に計算された演出というよりも、過酷な挑戦をやり遂げようとする人間の尊厳に対して自然発生的に捧げられる、現代の賛美歌といっても過言ではない。