大和大学の偏差値急上昇は本当か?関関同立・産近甲龍との序列を徹底解剖
「大和大学の偏差値急上昇の噂は本当か」という問いに対して、データと入試動向が示す回答は「紛れもない事実」です。設立当初は無謀とも評された看板スローガン「東の早慶、西の大和」は、なぜ現実の入試難易度を引き上げる原動力となったのでしょうか。その背景には、極めて綿密に練られた大学経営とブランド構築のスキームが存在します。
第一の要因は、母体である学校法人西大和学園の圧倒的な教育ノウハウとブランド力です。西大和学園といえば、東大・京大・国公立医学部へ毎年驚異的な合格者を送り出す全国屈指の超進学校。同校が培った「目標達成に向けた徹底管理型教育」「学力向上への徹底したコミットメント」を高等教育機関へと移植したのが大和大学です。進路指導を担当する高校教員からも「西大和系列なら途中で挫折させずに鍛え上げてくれる」という一定の信頼を獲得しました。
第二の要因は、驚異的なスピードで進められた「総合大学化」と「戦略的広報」です。2014年の開学(教育学部・保健医療学部)から始まり、政治経済学部、理工学部、社会学部、そして情報学部へと、わずか10年足らずで主要学問領域をコンプリートしました。新学部を創設するたびに関西主要駅での大々的な交通広告やWebプロモーションを展開し、高校生への認知度を一気に引き上げた手腕は、従来の私立大学には見られない電撃戦でした。
大手予備校の進路指導アナリストは、取材に対して次のように指摘しています。「大和大学の偏差値上昇は偶然のブームではありません。入試日程の工夫や複数学部併願のしやすさ、さらには合格最低点や補欠合格の厳格なコントロールによって、模試上の見かけの難易度だけでなく、実質倍率を巧みに底上げしてきた結果です」。