高圧カットアウトの寿命と溶断原因|PasやLbsとの違いを徹底解剖

高圧カットアウトの寿命と溶断原因|PasやLbsとの違いを徹底解剖の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

高圧受電設備(キュービクル)の保守点検において、変圧器(トランス)の一次側に必ずと言ってよいほど配置されているのが高圧カットアウトです。その基本構造は、絶縁支持物(磁器またはエポキシ樹脂製)にヒューズ筒を装着した開閉器であり、回路の「断路機能」と「過電流保護機能」を兼ね備えています。

高圧カットアウトの種類の中心となるのは、設置環境や用途に応じた「箱形」と「円筒形」の2系統です。キュービクル内部など屋内環境では絶縁性能と省スペース性に優れた箱形高圧カットアウトが多く採用され、柱上など屋外露出環境では耐候性を高めた円筒形高圧カットアウトが用いられます。内部に装填されるヒューズには、大電流を瞬時に限流遮断する高圧限流ヒューズ(主に密閉構造のテンションヒューズ)や放出形ヒューズが使われており、溶断時にはストライカーピンが突出して外部から一目で切損が判別できる溶断表示機構が備わっています。

定格電流の選定にあたっては、変圧器の定格電流に対して単に同容量を選ぶのではなく、電源投入時に発生する数倍から十数倍の「励磁突入電流」で誤溶断しない定格を選ぶ必要があります。一般的に変圧器定格電流の1.5倍〜2.0倍程度のヒューズリンクを選定し、保護協調(上位遮断器との遮断時間バランス)を綿密に計算することが設計上の大原則です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。