シャント音が聞こえないのはなぜ?閉塞の危険サインと3つの緊急対処法とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
シャントトラブルは進行スピードによって対処の緊急度が大きく異なります。日本透析アクセス医学会などの臨床報告に基づき、状態ごとの特徴、客観的データ、受診の目安を以下の表にまとめました。
病態・ステージ詳細・数値データ(血流量・内径)主な症状と音の聞こえ方対応期限と推奨アクション正常機能シャント血流量:500〜1,000 mL/min以上
血管内径:2.5mm以上確保低音の連続音(ザーザー音)
全体で均一なスリルを触知【経過観察】
日々の朝晩セルフチェックを継続シャント狭窄
(初期〜中期)シャント血流量:300〜400 mL/min未満
狭窄率:50%以上高音の断続音(ピーピー音)
透析時の脱血不良・静脈圧上昇【数日以内に受診】
次回の透析時または事前連絡でエコー検査を予約急性完全閉塞
(血栓形成)シャント血流量:0 mL/min
内腔完全閉塞(血流途絶)シャント音が完全に無音
スリル消失・局所の強い拍動のみ【即時連絡・当日受診】
24〜48時間以内の処置で血管温存率が大幅に向上感染・動脈瘤炎症反応(CRP上昇)
瘤径の急拡大(20mm以上等)局所の発赤、熱感、激しい圧痛
皮膚の菲薄化・光沢【当日中に連絡】
破裂や敗血症リスクがあるため即時専門医へ