エベレストの標高は今何メートル?8848Mから変化した真相を解剖
長年親しまれてきた「8848m」という数値は、1954年にインド測量局が測定したデータに基づいたものでした。しかし、ネパールと中国の両政府が最新鋭の測量機器を用いて合同調査を実施し、正式に改定されたエベレスト最新標高8848.86mがエベレスト標高現在の公式記録として世界各国で採用されています。
なぜ従来の数値から約86センチメートル高くなったのでしょうか。エベレスト標高が変わった理由は、単に山が伸びたことだけではありません。最大の要因は、両国の間で長年続いていた「測定基準のズレ」が解消された点にあります。
従来、ネパール側は頂上に降り積もった雪氷の厚みを含めた「積雪面」を基準としていたのに対し、中国側はレーダーで雪を透過して測定した「岩盤面(8844.43m)」を主張していました。国境をまたぐ最高峰を巡るこの見解の相違を解決するため、両国は衛星測位システム(BeiDouおよびGPS)や精密水準測量、重力測定を駆使した合同プロジェクトを敢行。雪氷の頂上を統一基準とすることで合意し、ネパールと中国の共同発表データとして8848.86mという精緻な数値が世界へ向けて宣言されました。