許せサスケ八卦六十四掌とは?狂気のNarutoミーム誕生の真相
「許せサスケ、八卦六十四掌」という謎のフレーズは一体なぜ生まれたのか。NARUTOファンをざわつかせる狂気と笑いの元ネタ・発祥の経緯を紐解くと、そこには2000年代後半から2010年代にかけて全盛を極めたテキスト系ネット掲示板の熱気が存在する。
結論から明かせば、原作にこのような台詞や展開は1コマたりとも存在しない。このフレーズは、うちはイタチが遺した屈指の名言と、日向ネジが誇る柔拳の代名詞的奥義がネット上でキメラ合体したパロディである。
発祥の震源地となったのは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のニュース速報(VIP)板や少年漫画板に立てられていたNARUTOのネタスレッドだ。当時、原作本編では「うちは一族の真実」をめぐる重厚かつシリアスなドラマが展開されており、読者の感情は毎週のように揺さぶられていた。そうした張り詰めた空気感の中で、ある名無しユーザーが投稿した「もしも感動のシーンで突然別のキャラの技を放ったら」という趣旨の短い改変ネタがすべての始まりとされる。
病に侵され、力尽きようとするイタチが、弟サスケの額へ優しく指を伸ばす。読者が涙を浮かべるその刹那、「二掌!四掌!八掌!十六掌!三十二掌!六十四掌!」と全身の点穴を容赦なく突く怒涛の連打がサスケの体を蜂の巣にする――。あまりにも救いのないバイオレンスと、原作の文脈を完膚なきまでにへし折る天丼のような破壊力がウケ、一気にコピペとして掲示板全体へと拡散していった。