幕末を揺るがした「攘夷派」とは?思想の原点と激動の歴史を徹底解説

幕末を揺るがした「攘夷派」とは?思想の原点と激動の歴史を徹底解説について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をお届けします。

「攘夷(じょうい)」の文字を分解すると、「攘」は払いのける、「夷」は東方の異民族や外国人を意味します。つまり攘夷派とは、「日本に押し寄せる欧米列強を武力で打ち払い、鎖国体制を維持して国の独立を守るべきだ」と主張した武士や思想家の集団を指します。

この攘夷思想は、単独で存在していたわけではありません。幕末期には、古くから日本を統治してきた天皇を敬う「尊王論(そんのうろん)」と急速に結びつき、「尊王攘夷(そんのうじょうい)」という強力な政治スローガンへと発展しました。

当時の幕府は、天皇の許可(勅許)を得ないまま欧米と不平等条約を結びました。これに激怒した血気盛んな志士たちが、「朝廷(天皇)の意思に従って外国を追い払うべきだ」と声を上げた運動こそが尊王攘夷運動です。彼らの根底にあったのは単なる外国人嫌いではなく、「植民地化されつつあるアジア情勢への強い危機感と愛国心」でした。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。