壇ノ浦で海に沈んだ三種の神器の謎|安徳天皇と草薙剣の現在を徹底追跡
壇ノ浦の合戦において、源頼朝から源義経に下された至上命題は「平家の追討」と並び「三種の神器の無傷での奪還」でした。皇位継承の絶対的な証である神器を確保しなければ、源氏が擁立する新体制の正統性が揺らいでしまうためです。
激戦の末、平家の敗色が濃厚となった瞬間、神器は平家一門とともに海中へと投じられました。しかし、その結末は三者で大きく分かれることになります。
まず八咫鏡(やたのかがみ)は、鏡が入った唐櫃(からひつ)が海面に浮かび上がったところを源氏の武士が発見し、無傷で回収されました。続いて八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)も、収められていた箱ごと海中から引き揚げられ、奇跡的に回収に成功します。
ところが、三つ目の草薙剣(くさなぎのつるぎ)だけは、激流渦巻く関門海峡の深海へと沈み、二度と海上に姿を現すことはありませんでした。