「事件です!」の現場主義。テレビ報道界を駆ける男の独占告白
「事件です!」——このフレーズを聞いただけで、瞬時に現場の緊迫した雰囲気を思い出せる人も多いはずだ。しかし、この言葉は単なるパフォーマンスやキャッチコピーではない。マイク一本で事件の核心に迫り、渦中の人物の心情をすくい上げるための、阿部祐二ならではの覚悟の表れだった。
緊迫した現場では、一瞬の判断ミスが取材の成否を分ける。彼は現場に到着するやいなや、野性的な勘と徹底した足腰の強さで聞き込みを行い、他の誰も踏み込めない場所まで足を踏み入れる。周囲を呑み込むような大声と熱量、そして時に見せる人間味あふれる表情が、取材対象者の心を解きほぐしてきたのだ。