土浦連続殺傷事件の真相|金川真大の動機と死刑執行までの全貌
公判における最大の争点となったのは、被告の刑事責任能力の有無でした。弁護側は精神障害や心神喪失・心神耗弱を主張し、綿密な精神鑑定結果が実施されました。
精神鑑定では、金川に「自己愛性パーソナリティ障害」や強い偏執的傾向が認められたものの、妄想や幻覚などの統合失調症的症状はなく、善悪の判断能力および行動制御能力は完全に保持されていたと判定されました。計画的に凶器を準備し、指名手配から逃走しつつ次の犯行機会を伺っていた点からも、冷静な判断のもとで行動していたことは明白でした。
2009年12月18日、水戸地裁土浦支部は「自己中心的で理不尽極まりない動機に酌量の余地は一切ない」として、求刑通り死刑判決を言い渡しました。
弁護側は判決を不服として東京高裁に即日控訴しましたが、金川本人が「一刻も早く死刑になりたい」「裁判を長引かせるのは無駄」として自ら控訴を取り下げ、2010年1月に死刑が正式に確定しました。法廷でも謝罪の言葉は最後まで発せられず、遺族に対する嘲笑的な態度を貫いたままの結審でした。