日本一のジェットコースター決定戦!富士急とナガシマの最恐比較
「日本一のジェットコースター」の称号を巡り、数多のメディアや愛好家の間で繰り広げられてきたのが、富士急ハイランドとナガシマスパーランドによる宿命のライバル対決です。この二大パークが追求してきた方向性の違いを読み解くと、双方が異なるベクトルの「日本一」を樹立してきた歴史が浮かび上がります。
純粋な物理的規模において他を圧倒しているのが、ナガシマスパーランドの旗艦マシンであるスチールドラゴン2000です。最高部高度97メートル、最大落差93.5メートルという巨躯は、20階建てのビルに匹敵する規格外のスケールを誇ります。かつては最高速度180km/hを誇った富士急の「ド・ドドンパ」が存在していましたが、同機の営業終了に伴い、現在国内で営業中のコースターにおいて最高速度ランキングの頂点に返り咲いたのは、時速153キロメートルで疾走するこのスチールドラゴン2000です。
対する富士急ハイランドは、単なるスケールの拡大にとどまらず、搭乗者の視覚と三半規管を惑わす「特異なギミック」で日本一を量産してきました。1996年に登場し「キング・オブ・コースター」と称されるFUJIYAMA(最高速度130km/h、最高部79m)が王道のスケールスリルを提供する一方で、座席自体が前後方向に回転する4次元コースターええじゃないかや、最大落下角度121度を誇る高飛車など、唯一無二の挙動によって搭乗者を極限状態へ追い込むアプローチを採用しています。
現場取材で見えてくる両者の決定的な違いは、「疾走感と開放感の極致」を味わうナガシマか、「視覚的パニックと予測不能な恐怖」を味わう富士急か、というコンセプトの分岐点に集約されます。