貧血のドクターストップ基準とは?Hb数値の危険ラインと休職の真相
医療機関で実施されたアンケートやSNS、健康相談プラットフォームに寄せられる生の声を分析すると、健診の判定区分と本人の自覚症状との間に大きな乖離が存在することが浮き彫りになります。
「健診でHb値11.2g/dLと『軽度低下』判定だったが、朝ベッドから起き上がれず、吐き気と激しい頭痛で出社できない」「上司に『貧血くらいで休むな』と叱責されたが、立っているだけで目の前が真っ白になる」といった切実な証言が後を絶ちません。こうした乖離を引き起こす主因が、フェリチン不足と隠れ貧血の症状です。
フェリチンとは体内に鉄を蓄える「貯蔵鉄」のタンクであり、血液中の鉄が枯渇した際に動員されます。一般的な健康診断の貧血要精密検査ではヘモグロビン値のみを測定することが多く、フェリチン値はルーチン項目に含まれていません。そのため、「ヘモグロビンは正常値だがフェリチンが底をついている(潜在性鉄欠乏症)」という状態が見過ごされ、慢性疲労、抑うつ気分、激しいイライラ、睡眠障害、氷食症(氷を無性に食べたくなる)といった重度貧血の自覚症状とリスクに苦しみ続ける労働者が多発しています。