緩まない番線の巻き方完全伝授!シノを使った8の字結びと切れない極意
番線結束を成功させるための第一歩は、作業対象に適した材料と工具の選定にあります。現場で一般的に「番線」と呼ばれる資材は、軟鋼線材に焼きなまし(アニーリング)処理を施した「なまし番線(JIS G 3532適合品)」を指します。熱処理によって鋼材の内部応力を除去し、柔軟性と粘り(延性)を高めているため、強固にねじり合わせても破断しにくい特性を持っています。
番線は数字(番手=#)が小さくなるほど線径が太くなります。用途に合わない細い番線を使用すると強度不足による破断事故を招き、逆に太すぎる番線は手作業での締め込みが困難になり締め付け不足の原因となります。
鳶職人や足場工事業界では、あらかじめ二つ折りに加工されたU字型の「加工番線(#10または#12)」が広く流通しています。自らカットして輪を作る手間を省き、施工スピードと安全性を均一に保つために欠かせない標準資材です。