伊坂幸太郎「殺し屋シリーズ」解体新書!読む順番・伏線・映像化裏話
一見すると独立したストーリーのように思える各作品だが、実は同一の世界線上で繋がっている。前作の主人公が次作で意外な形で噂されていたり、脇役として登場していた殺し屋が後の物語で重要なキーパーソンになったりと、ファンをニヤリとさせる仕掛けが随所に散りばめられているのだ。
例えば、『グラスホッパー』に登場した伝説の殺し屋の影が、後の『AX』や『777』の会話の中でひっそりと語られる場面がある。過去作の事件が巡り巡って未来のキャラクターの運命を変えていくプロットの巧みさは、まさに作家の手腕そのものと言えるだろう。伏線を回収しながら再読することで、新たな発見が次々と浮かび上がってくる。