なぜ唐辛子は辛いのか?脳の錯覚と激辛世界記録を追う最新科学!

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甘味や酸味、旨味といった「基本味」とは異なり、辛味は神経系への物理的な痛覚刺激だ。唐辛子の種子の周囲にある「胎座(たいざ)」と呼ばれる部位には、アルカロイドの一種であるカプサイシンが大量に含まれている。このカプサイシンが口腔内の粘膜に付着した瞬間、細胞表面に存在する「TRPV1受容体」と結合する。

TRPV1受容体は本来、摂氏43度以上の危険な熱や酸を検知して脳に警告を送るセンサーだ。しかしカプサイシンが結合すると、実際の温度は体温と同等であるにもかかわらず、受容体は「口の中が激しく熱せられている」と脳に偽のSOS信号を送信してしまう。これこそが、脳が起こす痛みの錯覚だ。

食品化学の研究によれば、この偽の危険信号を受信した脳は、体温を下げるために汗を分泌させ、心拍数を跳ね上げる。つまり、唐辛子を食べたときに感じる熱狂や冷や汗は、脳が仕掛けた精密な防衛本能の産物なのだ。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

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