Tbsスポンサー離れの真相に迫る!広告撤退の背景と降板企業の動向
民間企業が広告出稿を見直す際、どのような判断基準が働いているのでしょうか。取材と業界分析から浮かび上がった主な理由は以下の3点です。
第1に、炎上巻き込まれ型リスクの回避です。現代のマーケティングにおいて「ブランドセーフティ(広告掲載面の安全性)」は最重要課題の一つとなっています。番組内容が過激化したり出演者の失言が炎上したりした際、CMを流しているだけで「偏った思想を支持する企業」というレッテルを貼られるリスクを嫌気する企業が増えました。
第2に、ネット発の「不買運動」の脅威です。X(旧Twitter)などでハッシュタグを用いた組織的な抗議運動が起きると、株主や取引先への説明責任が生じます。特に一般消費者を相手にするBtoC企業にとって、製品イメージへの悪影響は即座に売上低下へ直結するため、リスクの高い番組枠からの撤退を選ばざるを得ません。
第3に、視聴者層と広告ターゲットのミスマッチです。地上波の報道番組をリアルタイム視聴する層は60代以上のシニア層が大きな割合を占めています。若年層や現役世代への訴求を目指す企業にとっては、莫大な広告費に見合う費用対効果(ROI)が得にくくなっており、YouTubeやTVerをはじめとするデジタル動画広告への予算移行を後押ししています。