クエとアラの違いとは?九州で呼称が逆転する謎と見分け方を徹底検証

クエとアラの違いとは?九州で呼称が逆転する謎と見分け方を徹底検証に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

水産市場において、両魚はともに「キロあたり数万円」が飛び交う超一級のターゲットです。卸売市場関係者の取引データおよび近年の流通動向を基に、両者の客観的スペックと市場価値を比較表にまとめました。

項目クエ(標準和名)標準和名アラ編集部の見解・評価分類体系スズキ目ハタ科マハタ属スズキ目アラ科アラ属科レベルで異なる別系統。生態も完全に別物クエ値段相場(天然)1kgあたり 15,000円〜35,000円
(活け締め・大型個体は高騰)1kgあたり 8,000円〜20,000円
(水揚げ量が極めて少なく希少)ブランド力でクエが上回るが、アラの希少価値も拮抗クエ旬の時期10月〜2月(晩秋から冬)
※産卵前の初夏〜夏も通に人気11月〜3月(冬場全般)
通年で脂の乗りは比較的安定鍋需要のピークである冬季に両者とも最高値を記録生息水深・主な産地水深 5〜50m(浅海岩礁帯)
長崎、和歌山、高知、鹿児島水深 70〜400m(中深海)
日本海沿岸、相模湾〜駿河湾、高知クエは西日本寄り、アラは日本海・太平洋中深海に分散成魚の最大サイズ体長 1.2m以上 / 体重 30〜50kg超体長 1m前後 / 体重 10〜15kg前後絶対的な魚体のボリュームと迫力はクエが圧倒

近年の水産市場では、近畿大学をはじめとする養殖技術の確立により「養殖クエ」の流通量が拡大し、キロあたり6,000円〜9,000円程度での安定供給が一部で見られるようになりました。しかし、天然の大型本クエ(20kg超)に関しては水揚げが極端に不安定であり、年末年始のハイシーズンには豊洲市場でキロ単価4万円を突破するケースも報告されています。

一方の標準和名アラは、まとまった群れを作らず中深海に散在するため、狙って大量漁獲することが極めて困難です。底引き網や深海延縄で混獲される程度で、市場への入荷は散発的。「幻の魚」という点においては、標準和名アラの方が一般的なスーパーや居酒屋の流通網に乗る機会が圧倒的に少ないのが現実です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。