赤ちゃんポスト運用実態と法改正の全貌!孤立出産に挑む現場の葛藤
厚生労働省もまた、孤立出産の急増とそれに伴う乳児遺棄事件に対し、制度的な枠組みの検討を余儀なくされている。特に焦点となっているのが、病院が母親の身元情報を把握しつつ公的には非公開とする「匿名出産」の制度化だ。
ドイツなどの諸外国ではすでに法制化されているこの制度だが、日本においては戸籍法や児童福祉法との兼ね合いが大きな壁として立ちはだかる。厚生労働省内での議論では、母体の安全確保と子どもの出生を知る権利をどう調和させるか、倫理的および法的な境界線を巡って激しい議論が交わされている。社会福祉の観点からも、単なる施設保護に留まらない包括的な妊婦支援態勢の構築が急務だ。