エビを英語で?ShrimpとPrawnの違いや注文・複数形ルールを徹底解説

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日本語では小型のサクラエビから巨大な車海老まで「エビ」のひと握りで通じますが、英語圏ではshrimp(シュリンプ)とprawn(プローン)の2語が日常的に交錯します。この2つの境界線には、「学術的な生物学的区分」と「各国の食文化・言語慣習」という2重のレイヤーが存在します。

生物学的な見地から見ると、両者は十脚目(エビ目)の中で異なる亜目に属しています。prawnは「根鰓亜目(こんさいあもく / Dendrobranchiata)」に属し、卵を体外に放出して孵化させるのが特徴です。一方のshrimpは「抱卵亜目(ほうらんあもく / Pleocyemata)」に分類され、メスが腹肢に卵を抱えて保護します。また、殻の重なり方にも明確な差異があり、shrimpは第2腹節の殻が第1・第3節の上に重なる構造をしているのに対し、prawnは瓦のように順に重なっています。

しかし、実際の市場やレストランにおいて生物学的解剖を行う人はいません。現場を支配しているのは国ごとの言語慣習です。

アメリカ英語においては、サイズに関わらずエビ全般を「shrimp」と呼ぶ傾向が極めて強く、「prawn」は大ぶりの特定品種や高級シーフードを指す限定的な単語として扱われます。対照的に、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどの英連邦諸国では、中型から大型のエビを一般的に「prawn」と呼び、「shrimp」はサラダに添える極小の小エビ(baby shrimpなど)に限定して用いるケースが主流です。

正しいエビの英語発音についても押さえておく必要があります。shrimpの発音記号は「/ʃrɪmp/」で、カタカナ表記に近い「シュリンプ」です。一方、prawnは「/prɔːn/」となり、日本語の「プラウン」ではなく、口を丸く開けて「プローン」と伸ばす発音が英語本来の響きに合致します。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。