【超党派とは】なぜ敵同士が手を組む?議員連盟の仕組みと真実を解説
国会中継などで激しい批判合戦を繰り広げる与野党議員が、なぜ特定の局面では手を取り合えるのでしょうか。そこには、政争を続けていては国益や国民生活が損なわれてしまう、政治特有の切実な事情が存在します。
第一の理由は、「政争の具にしてはならない国家・国民共通の課題」が存在するためです。大規模災害からの復興、北朝鮮による日本人拉致問題の解決、難病患者の支援、子どもの安全確保といったテーマは、イデオロギーや党派対立を持ち込むべきではありません。国民生活に直結する人道的な問題や安全保障の根幹では、党派を超えて足並みを揃えることが最優先されます。
第二の理由は、「超党派外交による一貫性の確保」です。諸外国との交渉において、日本国内の政権交代や政党対立によって外交方針がコロコロと変わってしまえば、国際的な信用を失いかねません。相手国に対して「政権が変わっても日本のスタンスは揺るがない」という強固なメッセージを伝えるため、与野党の重鎮がそろって訪外国境団を編成し、超党派外交を展開します。
第三の理由は、「官僚主導の政策決定を突破する議員立法」の手段としての側面です。行政府(各省庁)が作る法案(閣法)は利害調整に長い年月がかかり、時に縦割り行政の壁に阻まれます。これに対し、危機感を持った現場の国会議員たちが党派を超えて結束することで、省庁の枠組みを飛び越えたスピード感ある法改正を仕掛けることができます。