吉野家「吉呑み」終了の真相は?現在の実施店舗と最新せんべろ術
「吉呑みを見かけなくなった」「もうサービス自体が終わったのでは?」という噂が流れる背景には、吉野家が推し進めてきた店舗モデルの大規模な構造改革があります。決して夜の飲酒需要そのものを取りやめたわけではありません。
噂の発端となった最大の理由は、かつて話題を集めた「赤提灯を掲げた2階専用フロア型店舗」の縮小です。ブーム初期の吉呑みは、夕方以降になると2階席を居酒屋専用スペースとして開放し、専任スタッフを配置して専用の居酒屋メニューを提供するスタイルでした。しかし、感染症流行期における外食産業の激変や人手不足を機に、オペレーションの効率化が求められることとなりました。
第二の理由として、「黒い吉野家」と呼ばれるクッキング&コンフォート(C&C)型店舗への急速な転換が挙げられます。カフェのようにモダンで清潔感のある空間づくりを進めた結果、従来の赤提灯が象徴していた「昭和の大衆酒場感」が薄れ、外観から居酒屋営業を行っていることが分かりにくくなりました。
第三に、メニュー構成の統廃合です。以前存在した刺身やだし巻き卵といった手間のかかる専門居酒屋メニューを整理し、吉野家のコア商品である牛皿や揚げたてのから揚げを中心とした機動的なラインナップへ集約したことで、初期の吉呑みを知るファンから「終了した」と誤解される要因となりました。