Canの過去形はCouldだけじゃない!ネイティブが使い分ける真相
SNSや大手質問掲示板(知恵袋・Reddit等)を検証すると、「肯定文で使えないなら、否定文や疑問文はどうなのか?」という疑問が非常に多く投稿されています。ここには英語文法特有の非対称性が存在します。
第一に、can過去形否定文couldn'tは、1回限りの出来事に対しても完全に自然な英語として機能します。「能力がなくてできなかった」ことも「状況が許さず結果としてできなかった」ことも、いずれも「達成がゼロであった」という点では同じ結果に至るためです。言語コーパスの調査でも、「I couldn't sleep last night.(昨晩は眠れなかった)」という表現は、ネイティブスピーカーの日常会話で90%以上の圧倒的な使用率を記録しています。
第二の重要な例外は、知覚動詞および心理状態を表す動詞(see, hear, smell, taste, feel, remember, understandなど)です。これらの動詞は、動作そのものの達成ではなく「感覚が機能している状態」を表すため、1回限りの出来事であってもwas able toではなくcouldを用いるのが通例です。
- 「I could hear strange footsteps outside.(外で奇妙な足音が聞こえた)」
- 「I could understand what he was trying to say.(彼が言わんとしていることが理解できた)」
また、can過去形疑問文の作り方においては、「Could you ~?」の形に細心の注意を払う必要があります。「Could you swim when you were five?(5歳の時に泳げましたか?)」のように過去の能力を問う用法がある一方で、現代英語では依頼表現として解釈されるケースが圧倒的に多いためです。