韓国ノーベル賞の現在地|歴代受賞者の功績と科学部門の課題を解剖
日韓のネット掲示板やメディアでしばしば話題に上るのが、「韓国の有名大学にノーベル賞受賞者の胸像を置くための空の台座が設置されている」というエピソードです。この話は真実なのか、そして現地ではどう受け止められているのでしょうか。
結論から言えば、この話は実在します。韓国の最高峰科学技術系大学であるKAIST(韓国科学技術院)やPOSTECH(浦項工科大学)のキャンパス内には、アイザック・ニュートンやトーマス・エジソンといった歴史的偉人の胸像と並んで、「未来の韓国人ノーベル賞受賞者のための台座」が実際に設置されました。これは本来、若い学生たちに「次は君たちの番だ」という夢とモチベーションを与えるモニュメントとして企画されたものでした。
しかし、毎年のように受賞を逃す中で、韓国内のネットコミュニティ(DCインサイドやFMコリア等)では自虐的なネットミームとして定着。「台座が埃をかぶっている」「ノーベル賞を予約購入する国」といった痛烈な批判や皮肉の対象となってしまいました。日韓のSNS上でも、賞そのものを目的化する過熱ぶりを象徴する象徴的な風景として取り上げられ続けています。現在では、研究者自身からも「形から入るナショナリズムの過剰演出は、現場の研究環境をかえって歪める」という冷静な反省の声が上がっています。