【2026年現地ルポ】「高すぎる」からの劇的脱却――黒門市場が踏み出した“地元回帰”とインバウンド共存のリアル

【2026年現地ルポ】「高すぎる」からの劇的脱却――黒門市場が踏み出した“地元回帰”とインバウンド共存のリアルにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

2026年頃に吹き荒れた「インバウンド価格」への批判は、組合や各店舗にとって大きな転換点となった。当時は1パック5000円超の大トロや、観光客目当ての高額な串焼きがネット上で物議を醸し、地元大阪市民の離反を招いた。しかし現在の店頭を覗くと、状況は明らかに変化している。

「あのままじゃ長続きしないという危機感が店主全員にあった」と語るのは、老舗鮮魚店の3代目店主だ。現在では、観光客向けの贅沢な食べ切りサイズを維持しつつも、地元住民が日常的に買えるお造りセットや惣菜の価格帯がしっかりと再設定されている。適正な価格競争が戻ったことで、店内には「高すぎない本物」を求める目の肥えた国内客の姿が戻ってきた。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。