100円の伝説から「マックチキン」へ――「チキンクリスプ」が日本のファストフード史に刻んだ巨大な足跡
日本のファストフード界において、チキン商品は常に激戦区だ。
フライドチキン専門店はもちろん、大手コンビニチェーンがレジ横で展開するホットスナック群も強力なライバルである。その中で、バンズで挟む「チキンバーガー」というスタイルを守り抜き、低価格帯の絶対王者として君臨し続けた意味は大きい。
コンビニのレジ横チキンが200円前後に達する中、バーガーとして完成された形で提供され続けたコストパフォーマンスは異彩を放っていた。競合他社が模倣しようとしても、グローバルな調達網と圧倒的な店舗数を背景にした規模の経済には容易に対抗できなかったのだ。