ワンオク『Wasted Nights』歌詞の真相と制作秘話|魂の和訳解説
『Wasted Nights』の制作背景を語る上で欠かせないのが、2019年2月にリリースされた通算9枚目のフルアルバム『Eye of the Storm』のコンテクストです。前作『Ambitions』でスタジアム級のロックを極めたバンドが、あえてギターリフ主体のサウンドから距離を置き、ボーカルのメロディと世界基準の音響デザインに全振りした挑戦的な一枚でした。
本曲のソングライティングには、TakaとギタリストのToruに加え、海外のトップクリエイターであるPete Nappi(ピート・ナッピ)やJanee "Jin Jin" Bennettが参加。ロサンゼルスのスタジオで繰り広げられたセッションでは、映画の持つ壮大なスペクタクルを音で表現するため、あえてバンドサウンドの音数を徹底的に削ぎ落とし、シンセサイザーのサブベースと映画音楽のような生のストリングスを重層的に配置する緻密なアレンジが施されました。
当時のインタビューにおいてTakaは「映画『キングダム』のお話をいただいた瞬間、スケール感のある楽曲にしなければいけないという使命感があった。日本映画界が本気で世界に挑む作品だからこそ、僕らも生半可なロックではなく、世界中の誰もがスタジアムで手を挙げられる音を作りたかった」と述懐しています。その言葉通り、アルバムの中でも中核トラックとして君臨し、国内外のストリーミングチャートを瞬く間に席巻していきました。