「西の西陣、東の桐生」の真価とは?桐生織物の歴史と7大技法を解剖
桐生織の代名詞とも言えるのが「桐生お召」です。江戸時代中期、第11代将軍・徳川家斉が桐生で作られた縮緬を好んで着用(お召しに)なったことからその名がついたと伝えられています。
桐生お召の最大の特徴は、糸の段階で染色を行う「先染め」であることと、1メートルあたり数千回にも及ぶ「強撚糸(八丁撚糸)」を使用する点です。この極限まで撚りをかけた糸で織り上げた後、温水で丹念に揉み込むことで、独特の上品な「シボ」が生まれます。
後染めの縮緬に比べてコシが強く、シワになりにくい上に着崩れしにくいという実用性の高さを兼ね備えています。桐生織物協同組合では厳格な検査基準を設け、伝統的な製法を守りながら現代のライフスタイルにもフィットする高品質なお召織の普及に努めています。