仮面ライダー歴代「蜂」モチーフ徹底解説!蜂女からハチオーグの衝撃裏設定
歴代の蜂モチーフライダーの中で、もっともドラマティックかつ残酷な運命を描いたのが『仮面ライダーカブト』の仮面ライダーザビーです。自律行動する蜂型コア「ザビーゼクター」は、左手首のライダーブレスに合体することで装着者を仮面ライダーへと変身させますが、このゼクターは「組織の統率者として相応しい資質を持つ者」を冷徹に選び分ける独自の選別基準を持っていました。
初代装着者となったのは、ZECTの精鋭部隊SHADOWを率いる矢車想です。「パーフェクトハーモニー(完全調和)」を信条とし、部下との統率された連携攻撃でワームを殲滅していた矢車でしたが、天道総司(仮面ライダーカブト)への執着から完璧主義のバランスを崩し、任務中に我を見失った結果、ザビーゼクターから無情にも資格を剥奪されました。当時の制作現場インタビューにおいて、スタッフ陣は「完璧なエリートが転落していく脆さと美学」を矢車のドラマの軸に据えたと語っています。
一時的に資格を得た実直な青年・加賀美新を経て、3代目の資格者となったのが影山瞬です。矢車を崇拝しながらも彼の失脚後にザビーの座を奪い取った影山は、組織への盲従と保身のために暗躍します。しかし、影山もまた精神的な動揺と卑劣な行動が目立ち始めたことでゼクターに見放され、資格を失いました。後に影山が「闇落ち」した矢車と再会し、キックホッパー・パンチホッパーの「地獄兄弟」として放浪する結末は、平成仮面ライダー屈指の名エピソードとして今なお語り継がれています。