イカの踊り食いはなぜ動く?神経反射の仕組みと危険性・名店を徹底解説

イカの踊り食いはなぜ動く?神経反射の仕組みと危険性・名店を徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

全国の活イカ料理を語る上で欠かせないのが、北海道・函館を中心とする「イカの踊り食い」と、佐賀県・呼子(よぶこ)を代表とする「イカの活き造り」の二大潮流です。両者は混同されがちですが、使用するイカの種類、捌き方、そして味わいにおいて明確な差異が存在します。

函館の踊り食いで主役となるのは、主にスルメイカ(真イカ)です。スルメイカは筋肉繊維が太く強靭で、醤油をかけた際の神経反射が非常に強く現れるのが特徴です。コリコリとした力強い歯ごたえと、肝(ゴロ)の濃厚な旨味を丸ごと味わうスタイルが好まれます。

一方、佐賀・呼子で供される活き造りは、主にケンサキイカ(地域名:ヤリイカ/真イカ)やヤリイカが用いられます。職人の極めて素早い包丁捌きにより、イカの体温を上げることなく透き通った刺身へと仕立てられます。醤油をかけて激しく暴れさせるのではなく、皿の上で繊細にエンペラや足が色を変える様(色素胞の点滅)を愛でながら、上品な甘みと柔らかくとろける食感を堪能する点が大きな違いです。

比較項目函館スタイル(踊り食い・活いか丼)呼子スタイル(活き造り)編集部の見解・評価主な使用魚種スルメイカ(真イカ)ケンサキイカ、ヤリイカ、アオリイカ筋肉の強さ(スルメ)と甘みの深さ(ケンサキ)で選択が分かれる旬の時期6月〜12月(夏〜初冬が最盛期)春〜秋(ケンサキ)、冬〜春(ヤリイカ)呼子は通年で何らかの活イカが揃う体制を構築食感・味わい力強いコリコリ感、濃厚な肝の旨味ねっとりとした極上の甘み、クリスタルな透明感鮮度保持の難易度は活き造りの方が一段と高い1杯あたりの値段相場1,800円〜3,500円(時化や不漁で変動)3,000円〜5,500円(御膳・後造り含む)近年の海水温上昇や不漁により価格は上昇傾向後造り(ゲソ等の再調理)その場で踊り食いとして完食することが多い天ぷら、塩焼き、煮付け等へ再調理が基本1杯で2度異なる美味を楽しめる呼子流は満足度が高い
池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。