神々の島と世界的名作が交差する聖地、壱岐の知られざる歴史と全貌
映像作品や歴史の舞台として脚光を浴びる壱岐だが、その真骨頂は手つかずの自然と信仰が融合した秘境スポットにこそある。代表格が、潮が引いた数時間だけ海の中から参道が現れる「小島神社」だ。「日本のモン・サン・ミッシェル」とも称されるこの神社は、干潮時以外は島全体が神域として人を寄せ付けない。太陽の傾きと潮の満ち引きが織りなす幻想的な景観は、訪れる者を神話の世界へと誘う。
島の西端にそびえ立つ「猿岩」の奇景も見逃せない。高さ45メートルの巨大な玄武岩は、まるで巨大な猿が遠い海を見つめているかのような造形を持ち、古来より島が流されないように繋ぎ止める「八本柱」の神話としても語り継がれている。さらに、無人島「辰の島」の透き通るエメラルドグリーンの海と「蛇ヶ谷」の断崖絶壁など、五感を激しく刺激するダイナミックな景観が島中に散らばっている。