『はだしのゲン』問題シーンの真相|閲覧制限や教材削除の背景を徹底解説
全国的な大論争へと発展したのが、2012年12月に島根県松江市教育委員会が市立小中学校に対し、学校図書館で『はだしのゲン』を児童が自由に閲覧できないよう「閉架措置」を求めた問題です。
この措置の発端となったのは、市民から寄せられた「旧日本軍が残虐行為を行っている描写は歴史的に歪曲されており、子どもに読ませるべきではない」という陳情でした。市教委は当初、歴史認識の是非ではなく「首切りなど過激な暴力描写が小中学生の発達段階に照らして不適切である」という理由で閲覧制限を指示しました。
しかし、この対応が報道されると全国から「検閲ではないか」「子どもの知る権利や表現の自由を奪う行為だ」といった抗議が殺到。日本図書館協会なども懸念を表明した結果、松江市教委は2013年8月に閲覧制限を撤回することとなりました。