靖国神社宮司の交代劇と発言撤回問題の真実に迫る独占徹底検証
元自衛官、それも海上自衛隊の自衛艦隊司令官や防衛大学校幹部を歴任し、駐ジブチ大使として外交の最前線に立った大塚海夫氏の着任は、宗教界全体に驚きをもって受け止められた。神職資格を持つ生粋の神職ではなく、実務と安保、外交の現場で修羅場をくぐり抜けてきた人物が拝殿の奥に座る。これは何を示唆しているのか。
防衛省関係者や各国の外交官たちが口を揃えるのは、大塚氏が持つ強固な危機管理能力と、国際政治のパワーゲームを熟知した「静かなリアリズム」だ。靖国神社を巡る摩擦が常に政界・外交の火種となってきた歴史を思えば、単なる信仰の守護者ではなく、冷徹な外交的感性とリスク管理能力を備えたトップが求められたという背景が浮かび上がる。しかし、この前例のない人事は、神社内部の保守派や長年神社を支えてきた神職たちの間に、隠しきれない困惑と静かな波紋を広げることとなった。