カイロ大学卒業証書は買えるのか?疑惑の闇市場と偽造ルート追跡
この疑惑が日本社会を揺るがす決定打となったのは、ノンフィクション作家・石井妙子氏による著書『女帝 小池百合子』の出版だった。綿密な取材に基づいて描かれた同書は、カイロ時代の同居女性による詳細な証言を掲載。アラビア語の習熟度や通学実態に対する重大な疑義を提示し、ベストセラーとして社会現象を巻き起こした。
『文藝春秋』をはじめとするメディア各社は、小池氏が提示した卒業証書のフォントの不自然さや、レイアウトの矛盾点を徹底的に検証。かつてエジプト政界の有力者と結んだ人脈が、卒業資格の獲得やその後の追及逃れにどう作用したのかを暴き立てた。同書が投げかけた波紋は、単なる週刊誌報道の域を遥かに超え、日本の政治報道における調査報道の金字塔として今なお議論の中心に座り続けている。