お腹の風邪とは?急な嘔吐下痢の正体と家族を守る正しい治し方
Q1:お腹の風邪は他人にうつる期間はどれくらい続きますか?症状が治まればすぐ出社や登校をしても大丈夫ですか?
A1:嘔吐や下痢といった急性症状が治まった後も、便中には通常1〜2週間、ノロウイルスなどでは最長3〜4週間にわたってウイルスが排出され続けます。学校保健安全法上、明確な出席停止期間の規定はありませんが、「症状が消失し、通常の食事が取れるようになってから24〜48時間経過後」を登校・出社の目安とする自治体や職場が一般的です。復帰後も数週間はトイレ後の手洗いとペーパータオルの使用を徹底し、食品を扱う業務は医師の許可が出るまで控えるべきです。
Q2:吐き気がひどく水さえも受け付けない時、どうやって水分補給をすればいいですか?
A2:嘔吐が続いている最中に慌てて水分を飲むと、胃壁を刺激してさらに激しい嘔吐を招きます。最後の嘔吐から1〜2時間は何も口に含まず、完全に胃を休ませてください。吐き気が落ち着いた段階で、常温の経口補水液をスプーン1杯(約5ml)口に含み、10分ほど様子を見ます。吐き気がぶり返さなければ、10分おきにスプーン1杯ずつ補給してください。半日以上スプーン1杯の水分すら保持できず吐いてしまう場合は、自力での経口摂取は困難と判断し、点滴による補液を受けるため速やかに医療機関を受診してください。
Q3:病院に行っても特効薬がないなら受診する意味はないのでしょうか?
A3:ウイルス性胃腸炎に対する特効薬はありませんが、受診には極めて重要な医学的意義があります。第一に、血液検査や診察によって「脱水の深度」を正確に判定し、必要に応じて急速輸液(点滴)を行うことで危険なショックや急性腎障害を回避できます。第二に、単なるウイルス性ではなく抗生剤投与が必要な細菌性腸炎や、緊急手術を要する急性虫垂炎・腸重積症などの致死的疾患を鑑別・除外できます。特に体力が乏しい乳幼児や高齢者、急激に衰弱している場合は、迷わず受診を選択してください。