ヒロアカ外伝ヴィジランテの衝撃結末!本編との繋がりとアニメ化の真相
本作の魅力の中心にあるのが、決してエリートではない「はみ出し者」たちが織りなす人間味あふれるドラマです。主要キャラクターたちの能力の進化と、最終回で迎えた結末の真相を掘り下げます。
主人公の灰廻航一(ザ・クロウラー)の個性と強さは、作中屈指の成長曲線を誇ります。初期は地面から数センチ浮いて滑るだけの「滑走」という地味な個性と認識されていましたが、その本質は「四肢から斥力(反発力)を放出する」という極めて応用力の高い能力でした。師匠であるナックルダスターの過酷な指導と死線をくぐる実戦の中で、空間を蹴って三次元的な飛行を行う「空中滑走」や、斥力を凝縮して放つ遠距離攻撃「滑走弾」へと開花。最終決戦では、並のプロヒーローを遥かに凌駕し、都市破壊級のヴィランと単独で渡り合うほどの圧倒的な強さを獲得しました。
そして、物語の精神的支柱であるナックルダスターの正体と過去も衝撃的です。彼の正体は、かつて神速のプロヒーローとして活躍した「オクロック」こと小黒晃。オール・フォー・ワンによって思考加速の個性「過速(オーバークロック)」を奪われ無個性となった後も、自身の妻と娘を狂わせた薬物「トリガー」の元凶を絶つため、鎮痛剤を打ちながら生身の肉体とミリタリー格闘術のみで裏社会に立ち向かっていました。その不屈の闘志はまさに「無個性のヒーロー」の究極形と言えます。
ヒロインであるポップステップ(羽根山和歩)の結末を巡るドラマも読者の涙を誘いました。ヴィラン・シックスの手によって寄生型の群体ヴィラン「クイーンビー」に身体を乗っ取られ、街を焼き尽くす「歩く爆弾」へと仕立て上げられる悲劇に見舞われます。しかし、航一の命を懸けた救出活動と、親友たち、そしてプロヒーローたちの連係によって無事に救出。最終回では傷を癒やし、表舞台のアイドル・歌手としての道を歩み直しながら、海外へと旅立った航一の帰りを待つという前向きな結末を迎えました。