『君の横顔を見ていた』あらすじ・結末考察!切ない全員片想いの真相
物語の舞台は、何の変哲もない普通の県立高校。同じ1年1組の教室で机を並べる4人の男女が、それぞれの視点から「叶わぬ恋」を語るリレー形式で物語は幕を開けます。本作がこれまでの少女漫画と一線を画すのは、登場人物4人の想いがすべて一方通行でループしている点です。
自己肯定感が低く自分に自信が持てない伊東光(いとう ひかり)は、誰にでも公平で爽やかな人気者・麻木朝姫(あさぎ あさひ)に密かに恋心を寄せています。しかし、その朝姫が瞳で追っているのは、学年屈指の華やかな美少女・池戸まり(いけど まり)でした。ところが、まりは学校中の男子から寄せられる視線に嫌気が差しており、唯一自分を「特別扱いせず雑に接してくる」無骨でぶっきらぼうな大谷太陽(おおたに たいよう)に惹かれています。そして、その太陽が人知れず視線を注いでいる相手こそが、光でした。
「光 → 朝姫 → まり → 太陽 → 光」という、誰の想いも直接交差しない完全な一方通行の四角関係。隣に座りながらも、好きな人はいつも別の誰かを見つめている――この残酷なほどリアルな距離感が、タイトルの『君の横顔を見ていた』に結実しています。