【2026年最新レポ】古都の山懐で深呼吸。「お めぐり 庵」が示す心身再起動への旅路
食事のひとときは、滞在におけるハイライトの一つだ。厨房を仕切る料理人が提供するのは、敷地内の畑や近隣の農家から毎朝届く無農薬の採れたて野菜を中心とした料理。化学調味料を排し、何年もかけて育てられた自家製の味噌や醤油、酒粕といった発酵調味料が素材の味覚を際立たせる。
春には山菜の苦み、夏にはみずみずしい夏野菜の滋味、秋には野草やきのこの深い味わい。季節の移ろいがそのまま皿の上に表現される。一噛みごとに広がる野性味のある甘みや深みは、忘れていた舌の感覚を鮮やかに呼び覚ます。食を通じて自らの身体と大地の繋がりを再確認する時間が、ここには用意されている。