マック伝説の赤とうがらしはなぜ消えた?スパチキとの違いと復活の真相
2008年6月、マクドナルドのチキン戦略の目玉として投入された「ジューシーチキン赤とうがらし」。当時のファストフード業界において、辛口バーガーといえば「辛いソースをかけるだけ」のものが主流でした。その常識を覆したのが、鶏モモ肉のパティそのものに赤唐辛子などの特製スパイスをじっくり漬け込み、衣にもブレンドした重層的な辛さのアプローチです。
一口かじるとサクサクとした衣から肉汁があふれ出し、直後に刺激的な辛味が突き抜けます。単に舌を刺激するだけでなく、チキンの旨味とスパイスの芳醇な香りが絶妙に調和していました。スイートレモンソースのまろやかさとシャキシャキのレタスが辛さを引き立てるアクセントとなり、完成されたバランスを誇っていたのです。
気になる「辛さレベル」ですが、市販のレトルトカレーで言えば「辛口」から「大辛」に相当する、ファストフードとしては異例の本格派でした。マクドナルドの歴代激辛系バーガーの中でもトップクラスの刺激を誇り、辛いもの好きを唸らせる一方で、子供には少し厳しいほどの尖ったチューニングが熱狂的なファンを生む原動力となりました。なお、当時のカロリーは約451kcalと、ジューシーなモモ肉を揚げているバーガーとしては標準的で、食べ応えに対して満足度の高い設計となっていました。