あえて飲まない選択!睡眠と集中力が劇的に跳ね上がる驚きの効果
この潮流の決定的な火付け役となったのが、イギリス出身のジャーナリストであるルビー・ウォリントン(Ruby Warrington)だ。彼女が2018年に上梓した書籍『Sober Curious』は、世界中の読者に「なぜ私たちは疑いもせずにお酒を飲んでいるのか?」という鋭い問いを突きつけた。
従来の「アルコール依存症か、それとも健常な飲酒者か」という白黒思考から脱却し、その中間にあるグラデーションに着目した功績は大きい。欧米では、1月の一カ月間を完全にお酒を断って過ごす「ドライ・ジャニュアリー(Dry January)」が社会的な年中行事として定着し、自らの飲酒習慣を客観的に見直す契機として機能している。罪悪感や我慢を伴う禁酒ではなく、あえてシラフでいる心地よさを楽しむ思想は、瞬く間に海を越えて広がっていった。