エラスタイトとは?コンクリートの割れを防ぐ目地材の正体と選び方
エラスタイトとは、特殊な植物繊維で編まれた板状基材にストレートアスファルトを高圧で均一に含浸させたアスファルト含浸繊維板です。建設現場では単に「目地板」や「エラス」と呼ばれることも多く、日本産業規格(JIS)や各種土木共通仕様書にも古くから適合する標準的な部材として広く認知されています。
コンクリートは硬化時の乾燥収縮だけでなく、夏場の直射日光で高温になれば膨張し、冬の寒気で収縮します。その熱膨張係数は約1.0×10⁻⁵/℃とされており、10mのスパンであれば夏と冬で数ミリ単位の伸縮が発生します。この微細な動きを逃がさずにコンクリート同士が突っ張ってしまうと、表面のクラックや角欠け、最悪の場合は構造体の破壊につながりかねません。
そこでエラスタイトを目地部に挟み込むことで、優れたコンクリート膨張収縮吸収材として機能します。圧縮荷重に対してしなやかに縮み、外圧が抜ければ適度に復元する特性を持っており、コンクリートのひび割れ防止を目的に設置する最も基本的かつ強固な防護壁となります。