『かがみの孤城』その後の結末と7人の再会|記憶と時間軸の謎を徹底考察
辻村深月氏による原作小説と、原恵一監督による劇場アニメ版では、物語の結び方とその後の描写に繊細な演出の違いが存在します。
原作小説:余韻と読者の想像に委ねられた美しい幕切れ
原作小説のラストは、中学3年生になったこころが登校し、昇降口で転校生のリオンとすれ違い、言葉を交わす場面で美しく幕を閉じます。読者はアキが喜多嶋先生であった伏線回収の衝撃と、こころとリオンの運命的な再会の喜びに浸りながら、本を閉じる構造になっています。
アニメ映画版:エンドロールで明かされる全員の「その後の人生」
一方、アニメ映画版ではエンドロールの背景アニメーション(ポストクレジット)を用いて、7人全員がそれぞれの時代でどのように成長し、喜多嶋先生とどう関わっていったかが視覚的に描かれました。
スバルが実生のお墓参りをする姿、フウカが喜多嶋先生のカウンセリングを受けて笑顔を取り戻す場面、マサムネが開発したゲームにウレシノが熱中する様子など、原作ファンが最も見たかった「その後の人生の交差」が克明に描写され、劇場では多くの観客が涙を流しました。