中学生のピアス事情|校則と高校受験の内申点への影響・開け方の真実
ネット上のQ&Aサイトや裏技系動画では、学校の指導をくぐり抜けるための様々な手法が紹介されていますが、それらの多くは教育現場の実態に照らし合わせると通用しません。
1. 「透明ピアス(透ピ)ならバレない」という大誤解
樹脂製やガラス製の透明ピアスを装着し、髪の毛で隠せば先生に見つからないと考える生徒は後を絶ちません。しかし、体育の授業(髪を結ぶ規定や激しい運動)、登校時の服装頭髪検査、あるいは教室内の蛍光灯の反射によって、耳元の異物は教員の視覚に容易に捉えられます。また、安価な樹脂製ピアスは表面に微細な凹凸があり雑菌が繁殖しやすいため、ホールが未完成の状態で装着すると重度の化膿を引き起こす医学的危険性があります。
2. 「春休み中に開ければ新学期に間に合う」という計算違い
学年末の春休み(約2週間)を利用してピアスを開け、新学期が始まる始業式までに完成させようとするケースが毎年多発します。しかし、前述の通りホールの完成には最低6週間(約45日以上)が必要です。2週間の春休みが終わった時点でファーストピアスを外せば、わずか数時間から1日で穴は塞がります。無理にピアスを再挿入しようとすれば出血し、腫れ上がって結局学校で発覚するという悪循環に陥ります。
3. ピアスの穴を塞ぐ方法と跡(瘢痕)のリスク
指導を受けてピアスを諦める場合、開けてから数週間以内であれば、ピアスを外して清潔を保つことで自然に皮膚が癒着し穴は塞がります。ただし、化膿を繰り返していた場合や無理に太い針を通していた場合は、耳たぶの中に硬いしこり(肉芽腫)が残ったり、ケロイド状に盛り上がって一生消えない傷跡になることがあります。目立つ瘢痕を修復するには、形成外科での外科的切除手術が必要となり、多額の医療費と精神的負担を伴います。