子供を泣かせたトラウマ絵本の真相!大人が震える名作の恐怖と教訓
ネットの読書コミュニティやSNSで「二度と読めない」「表紙を見るだけで冷や汗が出る」と語り継がれるトラウマ絵本の金字塔について、そのあらすじと恐怖の核心を整理しました。
■『ねないこだれだ』(作・絵:せなけいこ/福音館書店)
夜遅くまで起きている子供の前に現れるおばけ。時計が夜の9時を指し、寝ない子供はおばけの仲間へと姿を変えられ、夜の闇の彼方へと連れ去られてしまいます。最大の恐怖ポイントは「連れ去られた子供が二度と元の世界へ戻れない」という救済ゼロの結末です。ちぎり絵の素朴なタッチと、黒地に浮かび上がるおばけの無表情な対比が、幼心に逃げ場のない絶望感を植え付けました。
■『モチモチの木』(作:斎藤隆介、絵:滝平二郎/岩崎書店)
夜の闇にそびえ立つ大木「モチモチの木」を怖がる臆病な少年・豆太。大好きな祖父の急病を救うため、夜中に泣きながら医者を呼びに走った豆太は、勇気ある者だけが見られるという山の神の祭り(木に灯る光)を目撃します。物語自体は心温まる成長譚である一方、滝平二郎氏による切り絵の凄まじい陰影と、夜のモチモチの木が放つ圧倒的な威圧感がトラウマとして深く記憶されています。
■『たべてあげる』(作:最上一平、絵:ふくだいわお/PHP研究所)
嫌いな食べ物を残したい少年の前に現れた、小さな自分そっくりの小人。「たべてあげる」とピーマンを代わりに食べてくれた小人は、次第に身代わりの範囲を広げて巨大化していき、最後には本物の少年の存在そのものを乗っ取ってしまいます。「日常が偽物に侵蝕されるドッペルゲンガーの恐怖」を描ききった本作は、偏食のしつけ絵本という枠を完全に逸脱したサイコホラーとして名高い一冊です。
■『いるの いないの』(作:京極夏彦、絵:町田尚子/岩崎書店)
おばあちゃんの古い日本家屋に預けられた少年。薄暗い家の高い天井、見上げてはいけないと分かっていながら梁(はり)の隙間に視線を向けると、そこには得体の知れない「何か」が存在していた——。京極夏彦氏の計算し尽くされたテキストと、町田尚子氏の圧倒的画力による「最後の見開きページの視覚的暴力」は、大人でも思わず本を放り出してしまうほどの破壊力を持っています。