「きょうだい児は結婚できない」という偏見の壁。2026年の日本で当事者たちが直面するリアルと、変わりつつある社会の眼差し
きょうだい児が結婚を意識したとき、最初に突き当たるのが「将来の介護負担」という現実です。障害のある兄弟姉妹の面倒を誰がみるのか。親が元気なうちは良くても、親亡き後の生活設計は避けて通れません。
「自分が結婚して新しい家庭を持ったら、障害のある弟を見捨てることになるのではないか」。そんな罪悪感を抱える当事者は少なくありません。また、結婚相手に対して「将来的に義理の兄弟の面倒を見せることになるかもしれない」という懸念が、プロポーズを躊躇させる大きな要因となっています。ヤングケアラー問題への社会的関心は高まりましたが、大人になったきょうだい児が抱える「ケアの承継」に関する支援は、未だ十分とは言えません。