谷村新司が遺した音楽と、あまりに急だった最期の真実——急性胆管炎の猛威を振り返る
急性胆管炎は、決して珍しい病気ではない。しかし、その進行スピードは極めて速く、時に致命傷となる。主な原因は、胆石や腫瘍などによって胆管が閉塞し、滞留した胆汁の中で細菌が爆発的に増殖することだ。
特に高齢者の場合、初期症状である軽い発熱や腹痛を見過ごしがちになる。放置すれば細菌が血液中に侵入し、敗血症を引き起こす。敗血症は全身の臓器不全を誘発し、ショック状態に陥れば救命率は著しく低下する。谷村の場合も、長期の療養で免疫力が低下していたところに、この急激な感染症が追い打ちをかけた可能性が指摘されている。